映画 3月のライオン あらすじ ネタバレ
映画「3月のライオン」の情報が少しずつ出てきました。今回はその映画「3月のライオン」のあらすじをまとめます。ネタバレ要素もあるので注意してください。
3月のライオンは映画の前にアニメも放送されており、そのアニメが進行するぐらいまで映画も進むのかと思っていたのですが予告編を見る限りは全く違うようです。映画ではかなり先の話まで進む感じです。
その辺りも含めて3月のライオンあらすじをまとめます。また、予告編を見た感想や映画を見た感想なども随時まとめていきます。
スポンサーリンク
目次
映画「3月のライオン」の原作、キャスト、監督、公開日について
まずは映画「3月のライオン」の原作情報、キャスト、公開日情報からまとめていきます。
映画「3月のライオン」原作について
原作は羽海野チカ先生の漫画「3月のライオン」です。隔週で販売しているヤングアニマルにて連載中です。最新では、3姉妹長女あかりさんをとりまく恋関連が中心(2016年12月現在)。そして、二海堂晴信が宗谷冬司名人と戦うかも?といったところまで描かれています。
また、3月のライオン単行本では1巻~12巻まで出ています。今回の映画もほぼ12巻までの内容が出てくるのかも?とりあえず、個人的には3月のライオン1巻~12巻までを読んでおくことをお薦めします。だいたいのあらすじだけ知りたい人は以下の記事をクリックして確認してください。
映画「3月のライオン」のキャスト
キャストは以下の通りです。まだ分からないところもありますが順次埋めていきます。また、各キャラクターの紹介は別途まとめているのでそちらで確認ください(少し下にリンク先があります)。
やはり主人公桐山零を演じる神木隆之介さんに注目が集まっているようです。
桐山零(主人公):神木隆之介
二海堂晴信(ライバル、親友?):染谷将太が激太り?
川本あかり(3姉妹長女):倉科カナ
川本ひなた(次女):清原果耶
川本モモ(三女):不明
川本相米二:前田吟
美咲(川本家の母の姉):板谷由夏
幸田柾近(零の義父):豊川悦司
幸田香子(零の義姉):有村架純
林田高志(零の高校教師):高橋一生
宗谷冬司(名人、天才棋士):加瀬亮
後藤正宗(豪腕A級棋士):伊藤英明
島田開(努力のA級棋士):佐々木蔵之介
柳原朔太郎(高齢のA級棋士):斉木しげる
神宮寺崇徳(将棋連盟会長):岩松了
三角龍雪(先輩棋士):中村倫也
松本一砂(先輩棋士):尾上寛之
安井学(酒に溺れる棋士):甲本雅裕
(各キャラクターの詳細解説→映画「3月のライオン」キャスト~)
映画「3月のライオン」監督について
監督は大友啓史さんです。主人公を演じる神木隆之介さんとは「るろうに剣心」でもコンビを組んでいます。ヒットメーカーとも言われる大友啓史さんなので今回も期待できそう。
最近では映画「ミュージーアム」も手がけています。ミュージーアムでも基本的に原作に忠実な作品となっており(ラストだけ違いました)、今回も原作の世界観を大切にした作品に仕上げてくれると思います。
「羽海野さんが慈しみ産み出したキャラクターたちが活き活きと躍動する作品に育てあげたいと思います」というコメントも出しており、この「慈しみ産み出したキャラクター」というところに3月のライオンに対する深い理解と愛情を感じます。間違いなく良い映画になることでしょう。
映画「3月のライオン」公開日について
映画「3月のライオン」は2部作になっています。2017年3月18日に前編、4月22日に後編となっています。それぞれどのような内容になるのか?かなり興味深いところです。
予告編を見る限りは前にも書いたようにかなり先の話まで出てくることは間違いありません。映画「3月のライオン予告編」でひなちゃんがいじめに遭う話や宗谷名人と戦うところまで出ているので最低でも単行本の8巻ぐらいまでの内容が描かれます。
3月のライオンはTVアニメもやっているので、あまり映画は進行しないと思っていたのですがとんだ勘違い。映画の方がかなり先行するという形になります。
映画「3月のライオン」のあらすじ、ネタバレ、見どころなど
予告編を見たところかなり先まで進むことが分かったので、そのあらすじ、ネタバレ、映画の見どころについて個人的な見解をまとめます。前編、後編でどの部分が入るのかも予測しています。
3月のライオンのあらすじ、ネタバレ
主人公の桐山零は父と将棋を指すのが好きでした。いつもやさしい父親が時折、真剣な顔を見せる。それは将棋を指すときだけ。そんな父の顔を見るのが好きだった。だから将棋を頑張っていました。でも、交通事故で父、母、妹の3人家族を失い桐山零は1人孤独になってしまいます。
親戚も自分のことしか考えずに冷たい言葉が行きかう中、父の奨励会時代(プロ育成機関)の幸田柾近八段に引き取られます。生きるすべが無かった桐山零は意識してか無意識なのかは分かりませんが「将棋が好きか?」という幸田柾近八段の言葉に即座に「はい」と答えたのです。「生きるための嘘」という表現も原作には出てきますが、、、映画の中でどのように扱われるのかも気になるところ。
その後、頭角を現した桐山零は史上5人目の中学生プロ棋士としてプロデビューします。周りからみれば晴れやかなプロデビューですが、当人は葛藤の連続。
幸田柾近八段は将棋バカで不器用なところもあるので、子供とどう接していいのか分からない。実の娘や息子は桐山零にはとてもかなわないと判断して、その実の息子と娘(幸田香子)に将棋の道を諦めさせます。それがどれだけ子供にとって悲しいことかも分からずに、、、。それで息子は引きこもりに。
そして娘の幸田香子は荒れます。それまで奨励会に通うまでにもなった将棋漬けの人生を否定され、桐山零をうとましく、そしてうらやましく、羨望と絶望の中、桐山零に冷たく当たります。作中では「ひどい女」というふうに感じるかもしれませんが、そうではありません。彼女もまた悲しい運命をたどってしまったのです。それは誰のせいでもないでしょう。桐山零がいてもいなくてもやはり実力の世界では幸田香子は勝負の世界で勝てなかったと思います。それを認めたくなくて荒れていたのでしょう。そしてその矛先として桐山零に辛く当たってしまったのです。
一方の桐山零は家族をばらばらにしてしまったという負い目とトラウマに苦しみます。そしてプロになると同時に家を出ます。これ以上、家庭を壊してはいけないという気持ち、自分にはどこにも居場所がないという絶望の中での独立です。プロになることでその目的を達成しました。
そして、桐山零は1年遅れで高校に通うようになります。それまで失ったものを取り戻すためなのでしょうか、、、。少し先の話になりますが高校に通ったことは遠回りのようでこれが良い選択だったことになります。
そんなすさんでしまった桐山零の心を溶かしてくれたのは3月町に住む3姉妹でした。先輩棋士に無理やり飲まされてつぶれていた桐山零をあかりさんが介抱してくれたのがきっかけ。その後、3姉妹はことあるごとに桐山零を家に誘います。
これまで居場所が無かった桐山零に居場所ができたのかどうか、、、。桐山零は3姉妹に甘えながらも、甘えてはいけないとやはり葛藤する日々が続きます。
そして、ライバルの二海堂晴信も大切な存在。桐山零は自分がいろいろなことに自暴自棄になって目標を失って将棋のスランプになっているのに対して、二海堂晴信が明るく、前向きなのが少しうっとおしいと思いつつもうらやましくも感じます。そして、二海堂晴信と接することにより、そういった気持ちを持っていた昔を少しずつ思い出していきます。でも、二海堂晴信は明るいものの闇の部分を抱えています。幼い頃から腎臓の病気をかかえており激しい運動をすることもできない。将棋も1局さすのに凄いエネルギーが必要でそのまま寝込んでしまうことも多いのです。長期戦は不利で不戦敗も。(ちなみにこの二海堂晴信は故村山聖がモデルといわれています)
その後、桐山零は二海堂晴信の兄弟子、島田開八段との戦いでは圧倒的に負かされます。自分の力の無さを圧倒的に分からされて絶望しつつも前を向いていこうと決断。将棋に対する気持ちも少しずつ前を向いていきます。島田開八段が主催する研究会にも入るようになります。
後藤正宗八段も予告編で出ていましたね。後藤正宗八段はすでに結婚しています。そして、言い寄ってくる幸田香子を一方的に振りながらも、なんだかんだ言って一緒にいます。それを見た桐山零は大切な姉が不幸になるのを見ていられないとばかりに後藤正宗八段に向かおうとするのですが一方的に殴り倒されます。
後藤正宗八段は凄い嫌な奴に見えるかもしれませんが実際には実にいい奴だと思います。もともとは幸田柾近八段の弟子。奥さんがいるものの実はずっと入院しており看病と将棋の戦いの連続。疲れ果てている後藤正宗八段の姿を幸田香子が見て、最初は助けてあげるうちに好きになってしまったのでしょう。そんな幸田香子を邪険に扱うこともできずに一緒にいてしまうという感じだと思います。そこに青臭い桐山零がいきなりつっかけたので「お前に何が分かる?」みたいな感じで殴り倒したというのが真相だと思います(その辺りの細かい描写は無いので想像です)。
その後、桐山零は辛い戦いの連続。負ければ引退を考えている棋士や勝って娘と最後のクリスマスをすごしたい棋士(離婚するので最後)との戦いがあります。そんな悲しい戦いを乗り越えていく姿が悲しくもたくましい。やり場の無い悲しさや怒りがこみ上げてくるシーンも多くあります。「オレには将棋しかない」、そんな悲鳴とも思える叫びをあげます。
その後、個人的には意外だったのがひなちゃんのいじめの話、宗谷名人との対局なども入っていたということです。これで少なくとも3月のライオン単行本の八巻ぐらいまでは最低でも進むことになります。
ひなちゃんは中学生2年生、学校でいじめに遭います。いじめに遭っている友達を救うことで自分がいじめの標的になってしまったのです。それでも負けずに立ち向かうひなちゃんを見て、桐山零はそれまでの自分が救われたような気持ちになります。桐山零はずっといじめられて、誰も守ってくれなかった。助けを求めるなんてとんでもないことだと思っていました。
でも、ひなちゃんは友達を救うために自らの危険を顧みずに進んでいく。負けずに立ち向かおうとする。桐山零はこの小さな女の子にそれまでの自分が救われた気持ちになり、絶対にひなちゃんを守ると決意します。忠誠を誓うと心に決めます。
ひなちゃんのために動き回る桐山零。高校の担任の林田先生にもアドバイスを受けながらいろいろ頑張ります。結局のところ桐山零とは関係の無いところで解決したのですが、ひなちゃんは桐山零がいろいろと話を聞いてくれたり動き回って助けてくれたのですごく感謝します。一方の桐山零は何もできずにごめんとあやまりますが、、、逆にひなちゃんにあんなにいっぱいしてくれたのに!と怒られます。凄くいい感じでいじめの件は決着。
また、そのいじめの話と平行して将棋の新人戦が進んでいます。桐山零と二海堂晴信はその準決勝まで進出。いつものように熱い二海堂晴信はライバルの桐山零との対決に燃えます。絶対に負けるなよ!と桐山零に言います。
しかしながら二海堂晴信は準決勝で負けます。二海堂晴信の対戦相手、山崎順慶五段は有利な将棋にも関わらず千日手を選択。体調の優れない二海堂晴信に卑怯とも思える長期戦で最後、二海堂晴信は崩れ落ちるように敗れます。絶対に勝って桐山零と戦う。そんな執念で戦ったのですが病気には勝てなかったのです。
二海堂晴信はそのまま入院。そんないきさつを知った桐山零は絶対に勝つと決勝戦に挑みます。そして、勢いで敵陣に飛車を打ち込もうとしたその瞬間に、二海堂晴信の言葉を思い出します。「桐山!自分を大切に、ひたむきに指せ!」と言う言葉。これは桐山零が自暴自棄になってスランプに陥った時に二海堂晴信が言ってくれた言葉です。
それを思い出した桐山零は飛車から歩に持ち替えて、一見、戦場からは遠くに見える歩を打ちます。あまりにもゆったりした手で戦場から遠いのでこんな手が間に合うのか?という手にも見えますがこれが絶妙手で有利に、そして桐山零が勝利します。本来の桐山零の将棋を取り戻した瞬間かもしれません。それを病院から見ていた二海堂晴信は「さすが桐山」と賞賛します。
そんな感じで多くの人に支えられ居場所が増えていく桐山零、高校でも居場所や友人も増えていきます(ちょっとだけだけど)。どこにも居場所がないと思っていたのですがそれは自分が人を頼ることをしかなったから。そして自分が頼らなかったので他人も桐山零に頼ろうとしなかったということに少しずつ気付いていきます。それは高校の担任の林田先生にも指摘されます。
その後、話は少なくとも宗谷名人と桐山零との記念対局までは進むようです。宗谷名人との対局でそれまでは掴めなかった何かを掴んだ桐山零。その後は飛躍的に強くなりそうな予感がある勝負でした。桐山零もまた宗谷名人と同様に何かを持っている棋士の一人ということなのでしょう。
実は宗谷名人にはとある大きな秘密がありますが、、、これは映画で確認してください。予告編でも少し出ていましたね。
その後は3姉妹の父親の登場があるのかどうか?3姉妹の父親は他に女を作って3姉妹の母を一方的に悪者にして出て行ったひどい奴です。その心労で3姉妹の母は亡くなってしまった。それを追うようにして祖母もなくなってしまった。そのひどい父親が再び違う女を作って仕事を失って住むところにも困った挙句に3姉妹の家に住み付こうとします。本当に最悪の父親。
その父親の登場があれば桐山零がひなちゃんにプロポーズ(?)のシーンもあるかもしれないのですが、、、その辺りは不明です。
ただ、予告編の最後に3姉妹が何かを観戦しているようであり、それが12巻の桐山零が将棋解説しているところを見ている3姉妹という感じがしないでもない。となると本当に12巻まで全部を映画で見せようとしている可能性も感じます。
映画「3月のライオン」の見どころなど
映画「3月のライオン」の見どころはたくさんあります。まずは明るい3姉妹に救われていく主人公桐山零の姿。ほんの少しずつですが氷が溶けるように桐山零が救われていきます。
義姉の幸田香子との絡みも見もの。幸田香子は素直ではないので桐山零に対して羨ましい気持ちがある反面、やはり期待しているのだと思います。そしてやはり幸田香子も居場所がない。気持ちのやりどころがない。その居場所を桐山零に求めているふうでもあります。
あとは二海堂晴信との絡み。二海堂晴信は小さい頃はライバルがいないと天狗になっていたのですが桐山零に敗れることによって謙虚にそしてひたむきになります。そして生涯のライバルとして桐山零と戦い続けることを目指します。そんなひた向きさに桐山零は少しうっとおしいと感じながらも眩しくそして羨ましいという気持ちも持ちます。その熱が少しずつ移って桐山零も少しずつ熱くなっていくところは見ものでしょう。山崎順慶五段との新人王戦の決勝戦なども必見かと。
そしてやはりメインになるのは3姉妹との絡み。特にひなちゃんとの絡みは必見。桐山零はひなちゃんのひたむきさ、正義感にも救われます。映画ではどこまで進むか分かりませんが最終的にはプロポーズ(?)までするのでその恋の行方も気になるところ。そこまで映画で進むかどうか分かりませんが注目しておきたいところです。
おそらくは映画の前編では桐山零がプロになるまでの過程、各キャラクターの紹介。そしてプロになってからの桐山零の辛い戦いや心の葛藤が描かれるのではないかと思います。
そして、後半ではひなちゃんへのいじめの問題やそれを解決しようと奮闘する桐山零の行動。そして、それと平行する新人王戦、宗谷名人との戦いという感じで進むのではないかと思います。その後どこまで話が進むのかも、かなりの注目です。
映画を見る前にお薦めの情報など
やはり映画を見る前に原作は見ておいたほうがいいと思う。原作を見たほうがいい映画と見ないほうがいい映画があると思いますが今回は圧倒的に前者だと思う。
もちろん、原作を見ない人でも楽しめる作りになっているはずですが監督の大友啓史さんは原作を忠実に再現する人。映画の中の登場人物の心の動きがより深く感じ取れると思うので原作は見ておいたほうがいいかと。
原作を見ないほうがいいと思う映画はだいたいは原作から遠く離れてしまって残念に思うケースですが、大友啓史監督ならばそんな心配は杞憂だと思います。もちろん、映画という限られた時間に納めるので全部表現するのは無理ですけどね。
3月のライオン単行本情報
原作(3月のライオン1巻~12巻)の感想もまとめているので必要に応じてチェックしてください。基本的にはこれを読んでおけばOKだと思います。
3月のライオンTVアニメ情報
また、TVアニメも見ておくといいと思います。原作とはちょっと違った良さが味わえます。やはり立体感がある映像は凄い。迫力があります。ただ、逆に物足りないと感じるところもあるかもしれません。
羽海野チカ世界展情報
コアなファンだったら羽海野チカ世界展もお薦めです。年末年始は福岡で開催します。
映画「3月のライオン」の感想
映画「3月のライオン」の感想は見た後にまとめるのでしばらくお待ちください。
映画「3月のライオン」あらすじネタバレ感想まとめ
映画3月のライオンが2017年3月と4月に前後半で公開されます。3月のライオンは凄く良い話だし、キャストも凄いし、監督も凄い。
凄く良い映画になると思うので絶対に見て欲しいです。個人的には待ち遠しくて仕方がありません。
スポンサーリンク