3月のライオン、二海堂晴信のモデルは村山聖と言われています。村山聖については私は将棋ファンであり、小説の「聖の青春」を読んでいることもあってある程度知っています。

二海堂晴信と村山聖は似ているかどうか?と言われると、、、。

もちろんモデルとなっているのだから似ている部分もありますが全然違う部分もあります。

今回はその辺りの3月のライオンの二海堂晴信と村山聖の共通点と相違点などをまとめてみます。

三月のライオン、二海堂晴信

画像引用元:3月のライオン公式サイト(http://3lion-anime.com/)

3月のライオンの二海堂晴信と村山聖の共通点

まずは3月のライオンの二海堂晴信と村山聖の共通点を列挙します。

 

幼い頃から腎臓の病気を持つ

まず、幼い頃から腎臓に病気を持つというのは共通点になります。3月のライオンの漫画の中では二海堂晴信の詳細な病名は出てきていないと思いますが、腎臓に持病を持ち一生付き合っていかなければならないという状況。

一方で村山聖の病名は「腎ネフローゼ」という難病。

ちょっとした運動も厳しい病気で、激しい運動をするとすぐに熱を出して倒れてしまうというのが村山聖の子供の頃からの日常でした。病院や施設にいたことも長かった。逆にそれによって将棋の本を読み、詰め将棋をすることがが毎日の日課になり1人でも強くなっていきました。

 

むっちりな体型

3月のライオンの二海堂晴信もむっちりとした太った体型でしたが、村山聖も太っていました。腎ネフローゼは水がたまることでむくんだり太ったりすることもあるそうです。

となると二海堂晴信の病気も腎ネフローゼなのかもしれません。詳細は不明です。

 

将棋が強い

当然のことながら3月のライオン二海堂晴信も村山聖も将棋が強い。

村山聖は将棋のトップ10名しかは入れないA級に在籍していました(3月のライオンにもA級というのは出ていましたよね)。歴代最強とも言われる羽生善治とも互角に戦っていた数少ない棋士です。

東の羽生、西の村山とも並び称されていました。たらればの話をしても仕方がありませんが「病気がなければ羽生のライバルになっていたであろう」という人は多いです。

 

明るい性格

3月のライオンの二海堂晴信は明るいですよね。一方で村山聖も明るい性格で周りの人に好かれていました。

ただ、村山聖は二海堂晴信ほど明るいか?と言われればそうでもないかなとは思います。なつっこい人柄ではあったようですけどね。

 

長期戦に弱い

3月のライオンの二海堂晴信も村山聖も長期戦になると厳しい。村山聖は不戦敗も多くありました。

それでもなお高い勝率を誇った凄い棋士です。

奨励会入会からプロ入りまで2年11か月は、天才という称号を欲しいままにした谷川浩司や羽生善治をも超える異例のスピードでした。不戦敗などがあったにも関わらずこのスピードは凄いとしかいいようがありません。

 

3月のライオンの二海堂晴信と村山聖の相違点

では次に、3月のライオンの二海堂晴信と村山聖の相違点を列挙します。

 

執事の花岡さんみたいな存在は?

3月のライオンでは二海堂晴信を常に見守ってくれる執事の花岡さんがいますが、村山聖にはそういった存在はいません。

村山聖は森師匠と一緒に生活することもありましたがその後は一人暮らしをしていました。もし花岡さんのような人がいたら、、、たらればの話をしても仕方がありませんが全く違った結果になったかもしれません。

そういった悲しいお話にしないためにも執事の花岡さんがいてくれるのかも?

 

お金持ち?

3月のライオンでは二海堂晴信はお金持ちのおぼっちゃまですが、村山聖は違います。

小説(ノンフィクション)を読んだ感じでは一般の普通の家庭に生まれ育っています。田舎暮らし。もちろん将棋で勝つようになってからはある程度は裕福にはなったと思いますが派手な生活はしていません。

それどころか自分にはそれほどのお金は必要がないとして慈善活動などに寄付をしていたようです。村山聖は自分が病弱だったことで人の痛みを知っていたということでしょう。

一流の棋士であったと同時に一流の人間でもありました。

 

兄弟子は?

3月のライオンでは島田八段が兄弟子になっていますが、村山聖は森師匠の最初の弟子だったかと思います。よって、弟弟子はいますが兄弟子はいないと思います。

村山聖に兄弟子がいたらどうなっていたでしょうね?やはり違った人生になっていたのでしょうか?

 

清潔かどうか

3月のライオンでは二海堂晴信はいつも身ぎれいにしていますが、小説に読んだ感じでは村山聖はお風呂とか嫌い。つめを切るのも嫌い。髪を切るのも嫌い。悪い言い方をすれば不潔な分類に入ったようです。

ただ、その理由の1つには髪やつめにも命がやどっておりそれを切るのは忍びないという気持ちもあったようです。

 

活発かどうか

3月のライオンでは二海堂晴信は病気ではありますが、結構元気に動き回っています。

一方で村山聖は歩くのも凄くゆっくりだったと小説に書かれていました。また、急な坂は上れないので緩やかな坂の道しか歩けないようなことも書いてありました。住むところもその基準(坂がないところ)で選んでいた。

とてもではありませんが村山聖は二海堂晴信ほどの活発な生活はできなかったと思います。

 

その他

3月のライオンの二海堂晴信は自分から無理をするようなことはあまりしない感じですが(将棋は別)、村山聖はかなり無茶をしていた印象です。酒や麻雀もやった。

3月のライオンの監修をしている先崎学九段は村山聖の親しい友人でした。村山聖について「強い棋士であったが、いろいろなことに好奇心のある普通の青年でもあった」という内容のことを語っています。

 

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