3月のライオン4巻 あらすじ感想
3月のライオンおもしろすぎて1巻から12巻まで一気に全て読んでいます。今回はその4巻の感想になります。3月のライオン4巻は桐山零が島田開八段の研究会に参加。そして島田開八段は名人戦で宗谷冬司名人に挑みます。
将棋指しの運命というか大変さが見て取れる巻ではないかと思います。是非、読んでもらいたい。
ちなみに3月のライオンの作者は「ハチミツとクローバー」でも有名な羽海野チカ先生です。羽海野チカ先生の漫画は読むほどにその深さが分かってくる漫画なので何度も見て欲しい。登場人物の心の変化など昔の自分では理解できなかったことが今の自分ならば理解できたりすることもあります。
そして、今回は「3月のライオン」の4巻のあらすじ感想。私がどこに感動したのか?チェックしてみてください。
そうそう、アニメも出ましたね。TV放送中なのでアニメも必見です。漫画では伝えきれないところをアニメは伝えていると思うし、逆にアニメでは伝えることができない世界観もありアニメも見たほうがいいでしょう。
(3月のライオンのアニメを見たい人はこちらもチェック→3月のライオン アニメを無料で見る方法(再放送が無くても安心))
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目次
3月のライオン4巻のあらすじ感想
それでは3月のライオン4巻のあらすじ感想をまとめます。ネタバレ要素あるので注意してください。
桐山零は島田研究会へ
島田開八段の研究会へ通い始めた零と、獅子王戦がメインとなるこの第4巻は、桐山零と並んで島田開八段の比重も大きい巻です。桐山零はこれまで一人きりで盤と向かい合い、研究していた人間です。そんな彼が他者と混じって将棋を研鑽など大丈夫なのだろうかと一抹の心配も。
でも実際には、同じ研究会の二海堂たちと角を突き合わせての舌戦を展開して、なんだかんだ言っても勝負の世界に生きる人間ならではの負けず嫌いぶりを発揮しています(まぁ、胃痛持ちの島田にとっては実にいい迷惑な感じになっていますが)。
宗谷冬司名人vs島田開八段
そして、いよいよ始まった獅子王戦第一局。桐山零は二海堂晴信とともに、島田開八段の付き添いという形で初めてタイトル戦の会場へと足を踏み入れます。でも桐山零はその場違いさに気後れしてしまいます。自分なんかが来ても良かったのだろうかと、、、。一方で二階堂晴信は将来自分がタイトル戦に出た時のことを考えて、場に慣れるべきとかなり前向きです。
桐山零はその真剣な眼差しに自分との覚悟の差を零は思い知ります。会場で出会った養父の幸田柾近八段と話をした後、一人庭に出ます。そして、桐山零は急に雨が降り出したことで、自分一人きりしかいないと思っていたその場のすぐ傍に、宗谷名人がずっと佇んでいたことに初めて気づきます。そして桐山零は他者とはまるで違いすぎる宗谷冬司名人の空気に、ただ茫然とします。
まるで神のような、、、。「彼だけが時間が止まっている」「人ではないよ」、、、そんな宗谷名人に対する評が桐山零の記憶から呼び起こされます。直感的に「この人は何か違う!」と感じ取ったようです。
そして、第1局は宗谷冬司名人の勝利に終わりました。
幸田香子との再会
そんな第一局終了より数日後、零は突然彼を呼び出した香子と川の近くで口論になります。そこへ零のマンションを訪ねてきた川本三姉妹が遭遇してしまうのですが、その様子を見た三人それぞれのリアクションが、それぞれの世代ならではです。中でも一旦はあかりに促されて帰りかけたものの、一人零のところまで駆け戻って重箱を手渡したひなたの行動は、その前に幸田香子に投げつけられた言葉に少なからず傷ついていただろう彼を元気づけたような気がします。
そんな風でありながらも、そのまま零の部屋に上がり込んで無理矢理泊まってゆく幸田香子と桐山零のやり取りは、まるで実の姉弟です。幸田香子は後藤を追うことをやめることができないことに対する苦悩を抱えつつ、その心情を吐露し、「怖い、助けて欲しい」と桐山零を頼ります。結局のところ父にも母にも相談できない。桐山零しか頼る人がいない。だからこそ彼女は時折彼の前に現れるのかもしれない。
桐山零と島打開八段
高校では三学期が終わり、ギリギリ二年に進級できた零は短い春休みの間、島田と行動を共にします。
ある時、桐山零は研究会の他のメンバーを交えず一対一との対局を続けてくれる島田開八段に疑問を感じ、理由を尋ねます。すると島田開八段からは、零の視点が宗谷名人のそれと似ているからだという返事が返ってきました。自分だけ得するわけにはいかないと聞く桐山零も凄いですが、まだプロになったばかりの桐山零に何かヒントがあるかもしれないと探求する島田開八段も凄い。
島田開八段から見る宗谷冬司名人は空をゆく鳥のよう。高いところに身を置きつつも、自己を過信することがなくどんどん先に行く。努力型の展開なので油断がなくほっておいたら差は広がってしまう。
それでも自分は努力しなくていいということにはならないと話す島田。言い訳を一切せずに努力を続けるその姿はあまりにも凄いです。山奥のほとんど老人しかいない村で生まれ育ち、その老人たちに将棋を教わり才能を伸ばした彼には、彼らから寄せられる期待や恩に報いたいという強い気持ちもあります。
宗谷冬司名人の勝利
そして舞台を京都へ移しての獅子王戦第四局。桐山零は島田に付き添い京都へ入ります。そして大詰めの二日目。立会人にインフルエンザが発覚したことにより、桐山零は急遽大盤解説の手伝いをします。
ほとんどの人が将棋の内容は一方的で宗谷名人の四連勝で終了だと思う中、零はまだ盤面は生きていると考えます。まだ島田開八段には道がある。
しかしながら桐山零が控室へ駆けつけた時には、既に島田は投了してしまった後でした。そして、桐山零が控室にあった盤面に、誰も気づかなかった一手を置いてみせた頃、対局室では宗谷が島田に零が置いた全く同じ場所を示してみせました。
この一手を見逃してさえいなければ、島田は勝利していた。しかし、彼はそのことに気づけず敗れ去った。「美しかったのに」そう呟く宗谷の姿は、どこまでも孤高に見えます。
この辺りは宗谷冬司名人のモデルと言われている羽生元名人と似通っているところを感じます。羽生元名人も相手と良い将棋を指すことを目指しており、相手が握手を指すと途端に機嫌が悪くなるらしい。普通の棋士だったら相手の悪手を見て「これで勝てる!」とばかりに喜ぶところなのでしょうがトップにいる人は見ている景色が違うのでしょう。
最高の棋譜を残したい、最高の将棋を指したいという気持ちが「美しかったのに」という言葉に表れているように感じます。勝負も大切だけど「最高の戦いをしたい」という高みにいるようです。
その後疲れ切った島田開八段とともに、桐山零は帰京の途に就きます。そして桐山零は眠る島田開八段の横顔にこれまで彼が歩んできた道程を思います。嵐の中を何度倒れてもまた立ち上がり進み続ける島田開八段の姿を間近で見たことで、その覚悟を知ります。そして、そこまでするその理由を知るには自らがあの嵐の中に飛び込み、己自身に問う以外ないのだと自覚します。
桐山零はタイトル戦という棋士にとって最高の舞台の現場にじかに触れ、そしてその高みにいる人間に触れることで自分の目標みたいなものを少しずつ自覚しているようにも見えます。
4巻の最後に
3月のライオン4巻では強くて美しい桐山零の姉が意外と弱くて脆い普通の人間だということが分かりました。桐山零を突き放しているようで実は頼っているようです。
そして、島田開八段のタイトル戦を近くで見ることによって、その高みにいる人間の覚悟や考え方や目標、そして佇まいなどを知り、少しずつ自分が向かうべき道を知ることになったようです。
ぱっと見は分かりにくいものの桐山零が大きく成長している感じを受ける話でした。
楽天に3月のライオン4巻情報もあるのでそちらも参考にどうぞ。私以外のレビューもたくさんあります。それを見るといろいろな意見があって楽しいです→3月のライオン(4) [ 羽海野チカ ]
3月のライオン・TVアニメ情報
3月のライオン・TVアニメも始まっています。2016年10月8日から始まっており、漫画の2話分がTVアニメの1話分になっている感じです。
3月のライオンの漫画もいいですがTVアニメも凄くいい。それぞれに足りないところや逆に良いところなどあって、どちらも楽しめます。漫画で3月のライオンを呼んでいる人は是非、TVアニメも見てください。逆にTVアニメ見ている人は漫画も見て欲しいところです。
また、3月のライオン・TVアニメを全話見る方法があるのを知っていますか?私は今でも1話から全部、見返しています。その方法はHuluという動画配信サービスを使うというものです。
今なら2週間無料でお試しできるので3月のライオンのアニメを見逃した人は利用するといいでしょう。「3月のライオン」だけでなく「ちはやふる」など他のアニメや過去の映画なども見ることができます。
パソコン、スマホ、タブレットなどで見れるのでちょっとした空き時間にどこでも見れて便利。しかも、今なら2週間もお試しできるのでこのチャンスを見逃す手はないでしょう。
Huluについてはチェックしてください→Hulu 今なら2週間無料トライアル実施中
ただし、これは2016年12月2日現在の情報です。2週間お試しなどや3月のライオン配信が終わっていたらゴメンなさいです。3月のライオンのアニメを見たい人は早めにチェックしてください。
ちなみに月額はだいたい1000円です。不要な月は止めることもできるし必要になった時に再び再開することもできて便利ですよ。
3月のライオン・TVアニメの感想について
3月のライオンのTVアニメの感想も書いています。良かったらそちらもチェックしてください。やはり声が出ていて映像で動くというのもいいものです。
3月のライオン4巻のあらすじ感想まとめ
今回は3月のライオン4巻のあらすじと感想をまとめました。宗谷名人と島田開八段の名人戦など、名場面が多いので是非とも見て欲しい巻です。あなたも是非、3月のライオン4巻をチェックしてくださいね!
(3巻の感想はこちら→3月のライオン3巻 あらすじ感想~島田八段の戦い~)
(5巻の感想はこちら→3月のライオン5巻 あらすじ感想~ひなちゃんの戦い~)
(他の巻の感想はこちら→3月のライオン単行本(1~12巻)あらすじ感想まとめ)
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