3月のライオン3巻 あらすじ感想

3月のライオンおもしろすぎて1巻から12巻まで一気に全て読んでいます。今回はその3巻の感想になります。3巻は桐山零が因縁のある後藤八段と戦おうと意気込んでトーナメント戦の島田開八段と戦うところなど名場面がたくさんある巻です。是非、読んでもらいたいと思って気合を入れて感想も書きました。

ちなみに3月のライオンの作者は「ハチミツとクローバー」でも有名な羽海野チカ先生です。羽海野チカ先生の漫画は読むほどにその深さが分かってくる漫画なので何度も見て欲しい。登場人物の心の変化など昔の自分では理解できなかったことが今の自分ならば理解できたりすることもあります。

そして、今回は「3月のライオン」の3巻のあらすじ感想になります。私がどこに感動したのか?チェックしてみてください。

そうそう、アニメも出ましたね。TV放送中なのでアニメも必見です。漫画では伝えきれないところをアニメは伝えていると思うし、逆にアニメでは伝えることができない世界観もありアニメも見たほうがいいでしょう。

(3月のライオンのアニメを見たい人はこちらもチェック→3月のライオン アニメを無料で見る方法(再放送が無くても安心)


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3月のライオン3巻のあらすじ感想

それでは3月のライオン3巻のあらすじ感想をまとめます。ネタバレ要素あるので注意してください。3月のライオン3巻では島田八段が登場。桐山零の将棋人生に大きな影響を与える人物の1人です。ただし、その前にもいろいろあるので順を追ってまとめていきます。

 

桐山零を家族のように見舞う3姉妹

冒頭は年末。年内の対局を終えてすぐ、風邪で寝込んでしまった零の姿から3巻は始まります。身体がすっかり弱ってしまった桐山零のところに三姉妹がおしかけます。電話しても出ないことで何かあったと心配してくれたようです。

この3姉妹に拉致(救出)されるようにして、川本家の厄介になることに。そこで彼はこれまで一人きりだと思っていた世界が、自身の強い思い込みであることに気づかされます。師匠でもある零の養父は、音信の取れない彼を本当に心配してくれていて何度も留守録にメッセージを入れてくれています。川本家の人たちも彼を心配してくれている――けれどそうと知ってもなお自分のことだけ考えてしまうことに、自己嫌悪してしまう零。

そして、大晦日の夜、「いてくれてよかった」と呟くあかりの言葉に、誰かの孤独に気付いていなかった自分を恥じる零。それに気づけただけでも十分な成長だよ、と言いたくなってしまいます。

 

新年は3姉妹と共に

そして年が明け、川本家の人たちを一緒に迎えるお正月はとても温かく、居心地の良さがそこかしこに満ちています。川本家で出される料理の描写はいつも出来立てで湯気の上がった感が凄く出ていて、どれもこれも美味しそうなのです。そして今回もおせち料理を今風にアレンジして、あまりお金をかけずに見て楽しく食べておいしい料理に仕立ててあります。

そうした暖かい料理を囲んでのやり取りはある種の温度を伴っていて、そんな場所で数日を過ごして自宅に戻ってきた零が、包み込む一人きりの空気に動揺してしまうのですが、あの中にいたら確かにそれも無理はないのかもしれません。

この温度差にとまどいながら桐山零はいろいろなことを気付いていきます。今まで孤独が当たり前だったのですが、暖かい3姉妹に癒されることで孤独が怖くなっていく。なんだかこの辺りの描写は今一つ理解しきれていないのですが、桐山零の心が大きく変わっていくところを感じます。

孤独とかが当たり前になっている人が手を差し伸べられるときにとまどう時と同じような感じではないのかなと思います。とまどうので反発とか葛藤とかあるのだけどそれでも根気良く手を差し伸べてあげれば変わっていくのでしょう。

 

獅子王戦挑戦者決定トーナメントへ

孤独が怖くなる桐山零。なるべくそれを考えないように努力し、まずは目の前にあるタイトル戦のトーナメント、獅子王戦挑戦者決定戦のことを考えます。

そしていよいよ始まった獅子王戦挑戦者決定トーナメント戦。桐山零の隣ではスミス(三角龍雪)が格上棋士、横溝億泰を相手に持ち前の軽快な将棋で勝ちます。プロでは普通あり得ないような手順での決着。というかその前に既にかなり差がついているような将棋という感じもしましたけどね。

一方で桐山零もA級棋士の辻井武史八段を相手に辛くも勝ちます。C級の5段がA級棋士相手に勝つのは金星というか、かなり凄いこと。ここをかなりあっさり書き流しているのがびっくりなんですけど、、、まあいいか。

そして、勝ち進んだスミスと桐山零の前に現れたのが後藤九段です。義姉の香子絡みで過去に何かあったらしい桐山零が、普段表に出さない激しい怒りの感情をここで見せます。そんな後藤とあと一つ勝てば直接戦える――その一念で零は準決勝の対局へと臨むのですが、そんな彼の前に立ち塞がったのは島田八段でした。

 

島田八段との戦い

桐山零は目の前の島田八段との対局を忘れ、次の事ばかりを意識を向けていましたが将棋を指すうちに正気に引き戻されます。次の戦いにばかり気が取られて、気が付いてみれば全く勝ち目の無い将棋。もはやそこからの挽回は不可能な状況となっていました。

A級棋士をなめてかかっていたのです。これは全局の辻井武史八段に勝ったことでA級棋士の実力を勘違いしてしまったのかもしれません。将棋に向かう姿勢、対戦相手をリスペクトする気持ち、将棋の深さ、読み筋すべてにおいて完敗でした。将棋には棋譜だけでは読み取れない深さがあるのでしょう。

次の後藤八段との戦いを想定して研究を重ねていた桐山零はその前の島田八段との戦いに敗れたことで緊張も一気に解けて泥のように眠り、そして体調不良に陥ります。風邪による脱水症状で動けなくなります。持ち前の知識でなんとか水分と塩分を取り少しずつ回復するものの、落ち込むのも不器用な桐山零でした。

 

再び日常へ

その島田敗戦のショックか体調を崩してしまっていた桐山零は、久しぶりに高校へと登校しますが、そこでも何もできない自分を思い知らされ、ただ落ち込みに拍車をかけることしかできませんでした。

独立しても何も変わらない自分。自分のことを駄目だと思い込み更に落ち込むという負のスパイラル。そんな桐山零に直球勝負で助言を続ける高校の担任教師、林田高志。オブラートに包まずどんどん桐山零にいろいろなことを指摘します。そして研究会に入ればと助言します。将棋にちょっと詳しいだけあって助言も的確だったりする先生でした。

 

島田八段vs後藤八段

そんな日が続く中、島田開八段vs後藤正宗八段の獅子王線挑戦者トーナメント決勝戦三番勝負の初日がやってきます。授業を受けながらも対局が気になっていた桐山零は、職員室で担任の林田先生が見ていたネット上の途中経過を目にします。いつもとは違うガチンコ勝負を挑む2人の戦いにびっくりします。実際に近くで見たいという衝動に駆られます。出席日数を気にして行くことを躊躇う零に、大丈夫だからと背を押してやる林田先生(実にいい先生です)。

そして、将棋会館へ駆け付けた桐山零はその戦いに圧倒されます。絶対に負けないという気持ちを持って全神経を使った全てを投げ出しての戦い。自分との違いに圧倒されます。3番勝負の第1戦は後藤八段の勝利で終わりました。

先日の島田開八段との戦いで自分に足りないものを感じた桐山零でしたがこの対局を見て更にその思いは強くなったことでしょう。

 

後藤正宗と幸田香子と桐山零

夜になり、後藤の勝利で終わった会館から出た零は、そこで後藤を待つ香子と出会います。そんな彼女を冷たくあしらう後藤と、追いすがる香子をただ見ていることしかできない桐山零。彼が早く大人になって守りたかった大事な人の中には、彼女もいたのだということがここで分かってきます。けれどその経緯や心情は、この時点ではまだ氷山の一角でしかないのでしょう。

幸田香子の気持ちも複雑だなと思います。桐山零を邪険に扱いつつも離れたくないという気持ちも併せ持っている。家族としての愛情を持ち頼っているのだけど、それとは逆に父の期待に応えられなかった自分をさげすむ気持ち、そして期待に応えることができた桐山零をうらやむ気持ちなど複雑に絡み合っているような感じがします。

そして、後藤を好きになり幸せになることが困難な状況に自ら立ち向かっていきます。

 

桐山零と二海堂晴信の出会いと衝撃

その後、二海堂晴信が何故、桐山零をライバルとして、親友として心友として認めているのか?そんな描写が出てきました。個人的には凄く好きな場面です。

あまりにも桐山零を気にする二海堂晴信に何故そこまでするのかと兄弟子の島田開八段は質問します。すると二海堂晴信は「あいつこそが自分の頭をカチ割って泥の中からだしてくれたと思うんです」と答えます。

この気持ちは努力を続けている人間ならば良く分かる話でしょう。周りの人間が適当に努力しているように見るて腹が立つと同時にあきれてしまう。他の人だって自分なりに頑張っているのですが、それを認めることができない。自分勝手に、自我の塊になっていく。そして孤独になる。そんな壁を破ってくれたのが桐山零だったのです。

二海堂晴信は自分よりも努力している人間がいる、自分よりも強い人間がいる。それにも関わらず回りに気を使うやさしさももっている。二海堂晴信は自分と同じように頑張っている人間がいることに安心すると同時に桐山零には負けたくないという気持ちが強くなりました。

桐山零と会わなければ、そのまま自我の塊になって自分より低いレベルの人と比べて天狗になっていたかもしれません。そんな天狗の鼻を折ってくれた桐山零の存在があったからこそ二海堂晴信は強くなれた。桐山零には負けたくないので永遠のライバルとして更に強くなって欲しいのでしょう。

 

桐山零の高校での一コマ

そんな一方、学校では先生の計算違いが発覚し、零は進級の為に大量のレポートを書いて提出することになるのですが、最後に残った化学の実験レポートに必要な実験に一度も参加したことがなかった為、先生に連れられて放科部(放課後科学クラブ)へとやってきます。

彼らの協力で実験を見せてもらうことができた桐山零に先生が言う「一人じゃどうにもならなくなった時は誰かを頼れ。でないと誰もお前に頼れないんだ」との言葉に、零は初めてこれまで川本家の人たちに遠慮することばかり気にしていて、実は彼女たちに頼られていたことに気付きます。

ずっと一人きりだと思っていた零が、実は様々な人々に気にしてもらっていて、また彼らから頼られていることに気づく――3巻は彼にとってそうしたことを発見する巻なのかもしれません。

人間は一人で生きていくものではない。頼る時には思い切って頼ればいい。そうすれば相手も心を開いて思い切って頼ってくれます。

 

島田研究会に入る決断をする桐山零

時には思い切って他人の世話になることも必要、それを知った彼は思い切って島田開八段に研究会に入れてくれるように頼もうとします。桐山零にとっては大きな決断だったことでしょう。すると、島田開八段もまた桐山零を研究会に誘おうとしていました。こちらは二海堂晴信が必死になってお願いしたためでもありますが島田開八段も桐山零に対して思うところがあったのでしょう。

これまでたった一人で盤に向かっていた零は、彼の研究会へ参加することとなります。それは彼にこの先どんな変化をもたらしていくのでしょうか。

 

3巻の最後に

人は一人では生きられない。そんなことを思わせる3巻でした。その交わり方はいろいろ。家族かもしれないし、ライバルかもしれない。そして、友達かもしれない。

人を頼ることで自分も頼られる。人を助けることで自分も助けられる。それは直接自分と相手かもしれないし、全く違うところからタルけられることもあるかも。

やはり頼ることも助けることも大切なのでしょう。そんなことを思わせる3巻でした。ほんと3月のライオンは深い話ですね。

以上、3月のライオン3巻の感想を終わります。

 

なお、楽天に3月のライオン3巻情報もあるのでそちらも参考にどうぞ。レビューを見るといろいろな意見があって楽しいです→3月のライオン(3) [ 羽海野チカ ]

ちなみに3巻の表紙はあかりさんとモモちゃんです。

 

3月のライオン・TVアニメ情報

3月のライオン・TVアニメも始まっています。2016年10月8日から始まっており、漫画の2話分がTVアニメの1話分になっている感じです。

3月のライオンの漫画もいいですがTVアニメも凄くいい。それぞれに足りないところや逆に良いところなどあって、どちらも楽しめます。漫画で3月のライオンを呼んでいる人は是非、TVアニメも見てください。逆にTVアニメ見ている人は漫画も見て欲しいところです。

また、3月のライオン・TVアニメを全話見る方法があるのを知っていますか?私は今でも1話から全部、見返しています。その方法はHuluという動画配信サービスを使うというものです。

今なら2週間無料でお試しできるので3月のライオンのアニメを見逃した人は利用するといいでしょう。「3月のライオン」だけでなく「ちはやふる」など他のアニメや過去の映画なども見ることができます。

パソコン、スマホ、タブレットなどで見れるのでちょっとした空き時間にどこでも見れて便利。しかも、今なら2週間もお試しできるのでこのチャンスを見逃す手はないでしょう。

Huluについてはチェックしてください→Hulu 今なら2週間無料トライアル実施中

ただし、これは2016年12月2日現在の情報です。2週間お試しなどや3月のライオン配信が終わっていたらゴメンなさいです。3月のライオンのアニメを見たい人は早めにチェックしてください。

ちなみに月額はだいたい1000円です。不要な月は止めることもできるし必要になった時に再び再開することもできて便利ですよ。

 

3月のライオン・TVアニメの感想について

3月のライオンのTVアニメの感想も書いています。良かったらそちらもチェックしてください。やはり声が出ていて映像で動くというのもいいものです。

3月のライオン アニメ 感想などまとめ~

 

3月のライオン3巻のあらすじ感想まとめ

今回は3月のライオン3巻のあらすじと感想をまとめました。名場面が多いので是非とも見て欲しい巻です。あなたも是非、3月のライオン3巻をチェックしてくださいね!

また、他の巻の感想も書いているのでそちらもチェックしてください。

(2巻の感想はこちら→3月のライオン2巻 あらすじ感想~桐山零を助ける人たち~

(次の4巻の感想はこちら→3月のライオン4巻 あらすじ感想~島田八段の戦い~

(他の巻の感想はこちら→3月のライオン単行本(1~12巻)あらすじ感想まとめ

 

(合わせてお読みください)
3月のライオンまとめ

3月のライオン、アニメの放送日はいつ?放送局、声優、あらすじ見所など


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