3月のライオン5巻 あらすじ感想

3月のライオンおもしろすぎて1巻から12巻まで一気に全て読んでいます。今回はその5巻の感想になります。3月のライオン5巻はめまぐるしく場面が変わります。

桐山零が高校で居場所を見つけていく一方で、逆に3姉妹の次女ひなちゃんは中学校でいじめに逢い居場所を無くしていきます。

タイトル戦を戦う将棋指しの姿も出てきます。

いろいろな話が詰まった5巻です。ここからいじめ関係ですごく深い話に移っていくのでしっかりと読んで欲しいところです。

ちなみに3月のライオンの作者は「ハチミツとクローバー」でも有名な羽海野チカ先生です。羽海野チカ先生の漫画は読むほどにその深さが分かってくる漫画なので何度も見て欲しい。登場人物の心の変化など昔の自分では理解できなかったことが今の自分ならば理解できたりすることもあります。

そして、今回は「3月のライオン」の5巻のあらすじ感想。私がどこに感動したのか?チェックしてみてください。

そうそう、アニメも出ましたね。TV放送中なのでアニメも必見です。漫画では伝えきれないところをアニメは伝えていると思うし、逆にアニメでは伝えることができない世界観もありアニメも見たほうがいいでしょう。

(3月のライオンのアニメを見たい人はこちらもチェック→3月のライオン アニメを無料で見る方法(再放送が無くても安心)


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3月のライオン5巻のあらすじ感想

それでは3月のライオン5巻のあらすじ感想をまとめます。ネタバレ要素あるので注意してください。

 

島田八段の戦いは続く

川べりで散りゆく桜を眺めつつ、川本三姉妹がおにぎりをほおばっていた頃、島田八段の地元である山形で開催された将棋イベントへに話は移ります。桐山零はその将棋イベントに出席します。そこで地元の人々に愛され、地元の為に貢献しようと努力する島田の姿を目にし、なんだかいいなぁと思ったようです。

獅子王戦で宗谷冬至名人に4タテで敗れた後元気を失くしていた島田自身も、故郷の老人たちに励まされ、またこの先へ進む為の決意を新たにし、復活の予感を感じさせています。厳しい戦いだと自覚しながらも努力して立ち向かっていく姿はさすがです。

ちなみに天童市というのは将棋の駒の生産で有名、将棋の町としてしられており漫画に出てきたような将棋イベントを実際にやっているそうです。毎年やっているそうですから一度見に行ってはどうでしょう?

 

ひなちゃんの夢

川本家が営む和菓子屋「三日月堂」では、店主であるお爺ちゃんが新作菓子に頭を悩ませ、三姉妹と一緒に知恵を出し合っています。そののどかでほわほわとした温かいやり取りの末に、ひなたが考えた「ふくふくダルマ」が商品化され、将来和菓子を作り人になりたいと、自分の将来に思いを馳せる彼女の姿は夢に溢れています。この巻の最後から彼女に降りかかる始まる試練はこの段階では微塵も感じさせないだけに、読み返すとどこか切なさすらあるかもしれません

 

高校で居場所を見つける桐山零

一方、高校二年生になった桐山零はクラス替えによって林田が担任ではなくなり、何処にも身の置き場所を失くしてしまいます。そんな桐山零を見かねて林田は将棋部を作ることを提案するのですが、いかんせん必要な部員の数が揃いません。思い余った林田が零を連れ、放科部を訪れると、向こうも部員数不足で存続の危機とのこと。そこで林田の鶴の一声で、二つの部が合流し「放課後将棋科学部」略して「将科部」が誕生しました。

林田先生いい人すぎますね。ほんと、桐山零のためにいろいろと動いてくれます。

そんな折、将棋界では名人戦が行われていました。宗谷名人に挑むのは隈倉九段。その第二局を、学校で零も林田や将科部メンバーと共にTV観戦しています。画面の中で始まるおやつタイムの様子を見ていた先輩の野口が、零にラムネを作ってみないかと提案して一緒に作ってみるのですが、ここで零は自分が初めて学校で部活をしながら、普通に笑って話していることに気づき、悟られないように努めて冷静を装うのですが、彼にとってはまさに一大事件だったことは間違いありません。そして残ったラムネを手に、その話を聞いてほしくて川本家へと向かう零。その姿はこの作品の最初の頃に比べると格段の変化なのではないでしょうか。

 

後藤正宗八段について悩む桐山零

名人戦最終局の日、将棋会館に詰めていた零はそこで、獅子王戦後に調子を崩している島田開八段の陰口を叩く他の棋士たちの言動を耳にするのですが、彼が動くよりも先に辛辣な言葉で彼らを一刀両断したのは意外にも後藤でした。戦いもせずに軽口だけたたく棋士たちを非難します。

場の空気をすっかり悪くしてしまった後藤を柳原棋匠は諫めます。タイトル戦でぶっ飛ばされた人間は、皆一度は調子を崩す。それは当たり前のことなのだと。それでも野次だけを飛ばす人間に虫唾が走ると言い放つ後藤に、零は島田の為に本気で立ち向かう彼と、義姉の香子をを苦しめる彼が同じ人間であり、そんな後藤をどう思うべきなのか零には分からなくなってきます。

一方でそんな後藤と香子の関係も複雑です。今まで香子が一方的に後藤に熱を上げて付きまとっているように見えていましたが、寝たきりでいまだ意識の戻らぬ妻の目覚めを待ち続ける後藤も、ある点では香子に依存しているところがないとも言い切れないのですから。

後藤は怖いようでいて一途でやさしい男。それを見ていたからこそ香子も後藤を好きになってしまったのでしょう。疲れ果てた後藤をいろいろな形でフォローしてくれます。そんな感じで尽くしてくれる香子を振り切ることができないというもの仕方がないことかもしれません。

複雑、混沌、そしてそんな言葉では言い表せないような深い男女の関係がそこにあるように感じます。前作のハチミツとクローバーで出てきた複雑な関係が再現されているようです。誰が悪いわけでもありません。皆が完全にハッピーに収まるというのは恋の世界ではなかなかありません。

 

ひなちゃんの様子がおかしい、、、

季節は巡り、川本家ではお爺ちゃんが夏の新作和菓子のアイデアを孫たちに求め、いつものように賑やかに話し合う様子が描かれています。けれど、そんな中にあって普段なら率先してアイデアを出していたひなたの様子がどこかおかしいのです。笑顔が消え、黙したままの彼女の様子に、姉のあかりは違和感を覚えます。ですが、その時点ではまさか妹の身に何が起きているのか察することができません。

桐山零はある日の対局前、あかり達がおススメしているパン屋で買物をし公園で一人腹ごしらえをしていいました。そこでふと目に留まった木を見て幸田の家に引き取られ、東京の学校へ行くようになった当時の事を思い出します。同級生からのいじめに、気配を消し去ることで避けようとする日々。養家でも身の置き所がなく、将棋以外縋れるものがなかった彼は、ただひたすらに棋譜を読み、将棋を指して、指して、指し続け、その果てに今の自分があると誰よりも分かっています。「誰も助けてくれない」それが桐山零にとっては当たり前でした。将棋だけが彼にとっての救いでした。

そんな桐山零はその夜訪れた川本家で、ひなたが同級生から陰湿ないじめを受けていることを知ります。ひなちゃんはいじめを受けていた仲良しの同級生をかばったことで、次のターゲットにされてしまったのです。そして彼女の涙は、被害に遭った自分自身を憐れむものではなく、いじめに耐えきれずに転校してしまった友達に何もしてやれなかったことに対する悔しさがにじみ出ています。

そして結局はひなちゃんが友達をかばったことでいじめにあって大変なことになっているのですが、それでも自分のした事に後悔していないと泣きながら話すひなたの姿に、零はかつて同級生から逃げ、植え込みの陰に身を隠していた自分が、彼女によって救われたような衝撃的な気持ちになります。

他の人は自分を救ってくれるはずがない。それが当たり前と思っていた桐山零にとって友達のために自分の身を投げ出して救おうとするひなちゃんの姿はあまりにも感動的だったのです。助けてくれる人がいたのです。

そして「一生かかっても僕は君に恩を返すよ」膝をつき忠誠を誓います。ひなたの手を取る零の横顔。そこには彼の強い決意のようなものを感じられました。ひなちゃんを絶対に救わなければいけません。頑張れ、零!

 

5巻の最後に

3月のライオン5巻はめまぐるしく場面が変わりました。島田八段が立ち直っていく姿、そしてタイトル戦を戦う棋士の厳しい状況などが描かれています。

その一方で桐山零は高校に居場所ができて少しずつ成長していきます。

そして、5巻といえばやはりひなちゃんのいじめが発覚するところが衝撃的です。それまでは比較的ゆっくりと動いていた3月のライオンがここから急展開していきます。

いじめについて考える良い機会になることは間違いないので、多くの人にこの5巻の最後からしっかりと読んでもらいたいと強く思います。

楽天に3月のライオン5巻情報もあるのでそちらも参考にどうぞ。私以外のレビューもたくさんあります。それを見るといろいろな意見があって楽しいです→3月のライオン(5) [ 羽海野チカ ]

ちなみに5巻の表紙は小さい頃の桐山零です。かわいい(笑)。

3月のライオン・TVアニメ情報

3月のライオン・TVアニメも始まっています。2016年10月8日から始まっており、漫画の2話分がTVアニメの1話分になっている感じです。

3月のライオンの漫画もいいですがTVアニメも凄くいい。それぞれに足りないところや逆に良いところなどあって、どちらも楽しめます。漫画で3月のライオンを呼んでいる人は是非、TVアニメも見てください。逆にTVアニメ見ている人は漫画も見て欲しいところです。

また、3月のライオン・TVアニメを全話見る方法があるのを知っていますか?私は今でも1話から全部、見返しています。その方法はHuluという動画配信サービスを使うというものです。

今なら2週間無料でお試しできるので3月のライオンのアニメを見逃した人は利用するといいでしょう。「3月のライオン」だけでなく「ちはやふる」など他のアニメや過去の映画なども見ることができます。

パソコン、スマホ、タブレットなどで見れるのでちょっとした空き時間にどこでも見れて便利。しかも、今なら2週間もお試しできるのでこのチャンスを見逃す手はないでしょう。

Huluについてはチェックしてください→Hulu 今なら2週間無料トライアル実施中

ただし、これは2016年12月2日現在の情報です。2週間お試しなどや3月のライオン配信が終わっていたらゴメンなさいです。3月のライオンのアニメを見たい人は早めにチェックしてください。

ちなみに月額はだいたい1000円です。不要な月は止めることもできるし必要になった時に再び再開することもできて便利ですよ。

 

3月のライオン・TVアニメの感想について

3月のライオンのTVアニメの感想も書いています。良かったらそちらもチェックしてください。やはり声が出ていて映像で動くというのもいいものです。

3月のライオン アニメ 感想などまとめ~

 

3月のライオン5巻のあらすじ感想まとめ

今回は3月のライオン5巻のあらすじと感想をまとめました。宗谷名人と島田開八段の名人戦など、名場面が多いので是非とも見て欲しい巻です。あなたも是非、3月のライオン5巻をチェックしてくださいね!

(4巻の感想はこちら→3月のライオン4巻 あらすじ感想~島田八段の戦い~

(6巻の感想はこちら→3月のライオン6巻 感想~ひなちゃん、負けるな!~

(他の巻の感想はこちら→3月のライオン単行本(1~12巻)あらすじ感想まとめ

 

(合わせてお読みください)
3月のライオンまとめ

3月のライオン、アニメの放送日はいつ?放送局、声優、あらすじ見所など


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