3月のライオン1巻 あらすじ感想

3月のライオンおもしろすぎて1巻から12巻まで一気に全て読んでしまいました。最初はそれほどでもなかったのだけど、途中から止められなくなってしまいました(笑)。

3月のライオンの作者は「ハチミツとクローバー」で有名な羽海野チカ先生です。同じ漫画家からも「天才なのに努力家でもある」「天才が努力したらいつまでたっても追いつけない」とまで評される羽海野チカ先生は手を抜かないことで有名。

3月のライオンの中でも羽海野チカ先生の考え方や人生観がにじみ出てくる場面が多く、それが共感を生むのだと思います。当然のことながら「3月のライオン」も「ハチミツとクローバー」も素晴らしい作品なので是非読んでもらいたい。

その中でも今回は「3月のライオン」の1巻のあらすじ感想をまとめます。

そうそう、アニメも出ましたね。TV放送中なのでこちらも必見です。


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3月のライオン1巻あらすじネタバレ感想

それでは3月のライオン1巻の始めます。

 

主人公桐山零について

少しずつ主人公の桐山零についての紹介が出てきます。でも、最初に全部出てくるわけではありません。少しずつ出てきます。彼の行動に不思議なものを感じさせて、その不思議感は何だろうと思っていたころに両親が既に亡くなっていたとか妹が亡くなっていたとか少しずつネタバレが入ります。

まさしく羽海野チカワールド。しかもセリフではなく風景(背景)とか表情とかその他もろもろでせまってくるところが凄いです。

だからこういった感想を書くとその順番がおかしくなるのでざっと見てもらってやはり漫画で見てもらいたいところです。

まず、主人公桐山零は若干17歳ながらも既に中学生でプロ棋士となっています。

彼の目に映る世界は、登場した時からその年齢にはそぐわないほどに、その感情は酷く淡々としており、見ようによっては寒々しい印象すら与えます。

それは彼が厳しいプロの世界にいる棋士であるからということもあるでしょうが、対局から離れている場所、たとえは自宅や学校などなどでも常にそうです。たとえ周りに人がいても距離を置こうとするし、自分から積極的には関わろうとせず、進んで孤独の中に身を置いているようにさえ見えます。

それは彼の過去がそうさせているのでしょう。実は幼い頃に交通事故で一度に家族全て(両親と妹)を一度に事故で失いました。

そんな彼に血の繋がった親族は誰一人として見向きもせず、唯一手を差し伸べてくれたのが、父の友人であった幸田八段でした。

彼は零を内弟子として引き取りましたが、そこは零にとって結局居場所とはなることはできず、彼は自身の孤独を抱えたまま、プロになったことをきっかけに、この家を出て一人暮らしを始めることになります。ろくに家具や調度がない彼の部屋は、彼の内にある孤独をある意味よく表しているような気がします。

そんな彼の生活の中に現れたのが、あかり、ひなた、モモの川本三姉妹でした。彼女たちが登場した途端、それまでどこかモノトーンで冷たく、血の通っていないかのようだった零と彼を取り巻いていた世界が、色づき脈動を始めるかのように変化してゆくのです。

最初は先輩棋士たちに無理に飲まされた挙句、路上に放置されていた零をあかりが介抱して家に連れて帰るという、他の漫画でも割とあるようなところから始まるこの関係は、その後買物先で偶然出会った零に「うちへご飯を食べにおいで」とごく当たり前のように誘い、丸いちゃぶ台いっぱいに並んだ普通の家庭料理(とはいえ、手抜きなどではなくどれもこれも美味しそうです)を皆で囲んで食べつつもたわいのないお喋りをし、帰りにはその日のおかずとご飯をタッパーに詰めて持たせてくれる―それは決して押しつけがましいものではなくて、おそらく彼女たち自身も自分が特別なことをしているなど考えもせず、ただ日常の延長上として零と接しているというのがよく分かります。そして、それは今では珍しくなってしまった古き良き下町の姿でもある気がします。

そして、この辺りの描写が凄すぎてびっくりします。本当に下町を見ているかのようなそんな気分にさせます。その下町の姿は三姉妹の祖父が営む和菓子屋「三日月堂」での様子にもよく表れています。ここで零は姿を見せませんが、そこで働く近所の人々の生き生きとしたやりとりは、三月町という架空の下町の人情や絆といったものがつかの間垣間見ることができ、眺めているだけでどこか心がじんわりと温かくなってきます。

また、ひなたが考えた三日月堂の包装紙のデザインの可愛らしさも素敵です。物語とは直接何の関係もないのですが、こういった小技が随所に利いていることで、作品世界と登場人物に息吹が与えられているような気がします。そういった描写が、零の登場する川本姉妹との絡みがない場面との対比で見事なコントラストを作り上げていて、その変わり具合は実に見事で魅力的です。

そして、そんな少しずつ変わり始めた零の生活に更なる変化をもたらす存在が、自称ライバルで親友(零は本気で嫌がっていたのがおかしかったですね)の二階堂晴信でしょう。初登場の場面から、いきなり行き過ぎるほどの絡みをしてきた彼は、その後も積極的に(若干過剰気味に)自ら零に関わりに来ます。そのルーツはおそらく彼らが子供の頃に対局した真夏の子供将棋大会で、それは彼ら二人にとってそれぞれ別の意味を知ることとなったのだと思います。それらを経て再び同じ土俵に二人が上がることとなったのは、零にとってこれまで「生きてゆく為につかみ取った手段」でしかなかった将棋に、違う意味を与えてくれそうな予感がしてなりません。

二階堂や川本三姉妹だけにとどまらず、この「3月のライオン」には他にも実に個性豊かな登場人物が出てきますがその一人一人が単なるモブではなく、生き生きと描かれていることもまた外せないポイントでしょう。作者はひょっとして、人物ごとにその人生の物語を設計しているのではないか―と思えるほどに、その存在を主張しているのですが、それでいて彼らはこの「3月のライオン」という物語世界を壊すことなく、しっくりと調和しているのも凄い点ではないでしょうか。

この物語の主人公はあくまで桐山零で、彼が他者とかかわりながら、棋士として一人の人間として成長してゆく物語である一方、ひなたの恋であったり、見えないところで持病と戦い続ける二階堂の姿という別の物語が同時多発的に進行して、それらが自然にメインの物語の中に織り込まれています。その手法は実に巧みで違和感ひとつなく素晴らしいし、そうした別の物語の展開もこの先楽しみです。

以上、3月のライオンの1巻、あらすじ感想でした。

楽天に3月のライオン1巻もあるのでそちらも参考にどうぞ。いろいろな意見があって楽しいです→3月のライオン(1) [ 羽海野チカ ]

 

3月のライオン・TVアニメ情報

3月のライオン・TVアニメも始まっています。2016年10月8日から始まっており、漫画の2話分がTVアニメの1話分になっている感じです。

既に1巻分はTVアニメで終わっています。今は3月のライオン2巻の内容が出ています。

TVアニメもいいですが漫画もいい。それぞれに足りないところや逆に良いところなどあって、どちらも楽しめます。漫画で3月のライオンを呼んでいる人は是非、TVアニメも見てください。逆にTVアニメ見ている人は漫画も見て欲しいところです。

3月のライオン・TVアニメを全話見る方法を知っていますか?私は今でも1話から全部、見返しています。その方法はHuluという動画配信サービスを使うというものです。

今なら2週間無料でお試しできるので3月のライオンのアニメを見逃した人は利用するといいでしょう。「3月のライオン」だけでなく「ちはやふる」など他のアニメや過去の映画なども見ることができます。

パソコン、スマホ、タブレットなどで見れるのでちょっとした空き時間にどこでも見れて便利。しかも、今なら2週間もお試しできるのでこのチャンスを見逃す手はないでしょう。 ただし、これは2016年12月2日現在の情報です。2週間お試しなどが終わっていたらゴメンなさいです。

Huluについてはチェックしてください→Hulu 今なら2週間無料トライアル実施中

ちなみに月額はだいたい1000円です。不要な月は止めることもできるし必要になった時に再び再開することもできて便利ですよ。

3月のライオン・TVアニメの感想について

3月のライオンのTVアニメの感想も書いています。良かったらそちらもチェックしてください。やはり声が出ていて映像で動くというのもいいものです。

3月のライオン アニメ 感想などまとめ~

 

3月のライオン1巻のあらすじ感想まとめ

今回は3月のライオン1巻のあらすじと感想をまとめました。主人公桐山零と3姉妹の関わりなどみどころ満載。あなたも是非、3月のライオン1巻をチェックしてくださいね!

(次の3月のライオン2巻感想はこちら→3月のライオン2巻 あらすじ感想~桐山零を助ける人たち~

 

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3月のライオンまとめ

3月のライオン、アニメの放送日はいつ?放送局、声優、あらすじ見所など


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